何とか誰と浮気しているのか?も解った。鮮明じゃないけど証拠もある。浮気した不貞配偶者を浮気相手に慰謝料を請求したい!しかしいざ交渉をとなった場どのように交渉すればいいのか?どのような事に気をつければいいでしょうか?実は浮気している二人の頭の中は常識を持ち合わせていない状態。それにそれぞれの相手の性格にも寄ります。今回は慰謝料の示談交渉において、どのような点に気をつけるか?コツを検討してみましょう。
目次
慰謝料請求する相手を「まともな人間」と思わないこと
まず交渉を行う前に相手がどんな人間か?考えなければいけません。好きで一緒になった相手との交渉、過去の良い思い出から相手からの贖罪や反省の言葉を期待したり、出来るだけ激しいやり取りをしたくないと思っていませんか?私達は相手に対して常に誠実に接する事が常識だと思っています。しかし相手は違うようです。
配偶者がいながら、またはいる相手と恋愛している「出会った時期が悪かっただけ!」そう思っている不倫カップル!「いけない事をしている、でもそれは私のせいじゃない!これは純愛」なんて頭の中でそう思っています。そんな相手に「誠実に」向かい合っても勝てるわけもないし、いいことは一つもありません。時間を無駄にかかるだけ、下手をすると感情的にさらに傷つけられる事も出てきます。
相手は横柄な態度でくる
浮気をした人間と交渉する、こちらは一人、でも相手は2人。それに自分で交渉するとなるとかなり勇気が要ります。それに相手は自分が悪いと思っていないし、自分達は恋愛をしていると勘違いしている状態です。こちらが慰謝料の額を提示した場合、以下の様な態度で来る事が多いです。
- 慰謝料を払ってあげようかという上から目線
- 恋愛をしているだけなのにどうしてそんなに高い慰謝料を?と言う勘違い
- 慰謝料を払うか?どうか?はこっちが決める?と言う大きな勘違い
- その慰謝料額は無理、減額を請求、大体その根拠は?と言う自分を正当化しようとする
相手の交渉に応じてあげている!と言う相手の態度。これはもしかしたら請求額が高い?という感情をこちらに抱かせてしまいます。でもそれは大きな間違いです。こちらが譲歩する必要はありません。
当たり前の請求を当たり前にする
不倫をするほうは「自分達の恋愛は障害があるけど本物だ!」と勘違いしています。私達は配偶者やパートナーを裏切り、それが相手にばれても謝罪もなく平然としてる相手に対して、慰謝料を請求することで気持ちを納得させます。また将来にわたって相手が慰謝料を払ったという事実は、離婚と言う結果になった場合にどちらに原因があったのか?と言うのを証明するものになります。
交通事故でも、相手に怪我をさせら治療費や慰謝料を払うのは当たり前です。不倫も同じです。だから配偶者や不倫相手に慰謝料を請求するのは当然の事。相手の言い訳を聞く必要はありません。こちらの方が正しい事をしているのだ!と言う気持ちを忘れずに臨みましょう。
相手の性格タイプ別対応の仕方
浮気をしてそれがばれ、慰謝料を請求される、本来なら人生のなかでも最大級のピンチです。でも不倫している人たちはそう思っていません。だって自分達は純愛していると思っているのですから。それぞれが持っている性格にも寄りますが、浮気をするひとは大きく2つタイプに分かれます。それぞれのタイプにあった交渉方法を探ってみましょう。
被害者ヅラするタイプ
浮気をするのは良くないこと、でも配偶者やパートナーに原因がある!と思い自分は被害者だという人たちがいます。このタイプの人たちは、浮気に限らず自分達が行った事は棚に置き、人のせいにする事が多くあります。確かに浮気に走った原因は配偶者やパートナーにあるかもしれません。しかし解決の糸口を見つけようとせず、それを口実に浮気をしても良いということにはなりません。
- とりあえず相手の言い分を聞く。
- 反論せずに原因となった事を認める。
- 浮気している、不倫している事を認めやすくなり、とにかく相手から不倫を認めさせる
こちらが浮気した事を問い詰める、または攻撃すると人間は反撃しようとします。そして実際に不倫関係にあってもそれを認めようとしなくなります。原因に関係なく不倫はしてはいけない事、でも相手が認めないとその後の交渉が進まなくなります。
こちらが素直に原因になった事を認め、相手に油断させたところで、掴んでいる証拠を元に一つ一つの事実を突きつけ慰謝料の交渉に臨むことです。感情的になる事はある事はありませんが、証拠をもってるのですから強気で交渉していきましょう。
開き直りタイプ
不倫している事がばれてしまったことで、開き直り相手の事は聞かないというタイプです。開き直りタイプの中には自分が正しいと思っている人が多く、こちらが事実を突きつけ、交渉しようとしても暖簾に腕押しと言う状態になることが殆どです。
浮気した事はすんなりと認める傾向にありますが、そこから相手の謝罪や誠意を期待すると以下の様な点が出てきます。
- 証拠と見せてもらりくらりと言い逃れる。
- さまざまな言い訳をする(中には信じられない物もある)
- 些細な点をすり替えこちらのせいにする。
- こちらの揚げ足をとられこちらの状況が不利になる。
- こちらの人格、性格など感情的な攻撃をされる。
- 浮気という裏切りをしておきながら、さらに相手を傷つける
浮気されただけでもショック、その裏切りに対して慰謝料の請求をするのですが、相手の言葉や態度から感情的にさらに傷つけられる事も出てきます。しかしこのタイプの人間は、自分の行動のどこからが犯罪となるか?違法となるか?などの知識は持っており、また権力には弱いので、法律上の決まりには従います。直接交渉するよりも、はっきりとした動かぬ証拠を元に法定で戦うのが向いています。
裁判で勝ったからと言って、必ず慰謝料をもらえるわけではない
不倫カップルに証拠を突きつけ、慰謝料を払ってもらう。公正証書を書いてもらっても、裁判で処理を勝ち取ったとしても安心する事は出来ません。必ず慰謝料をもらえるとは限らないからです。浮気した配偶者とその相手を出来るだけ懲らしめたい!と慰謝料を請求しても相手にそのお金がないと、慰謝料を貰えることが出来ないのです。
そもそも日本の法律上、お金がない人から慰謝料をもらうことはできない
慰謝料の相場というものがあります。浮気の場合大体300万円くらいが相場と言われています。日本の法律は、慰謝料請求の訴えを受け、その訴えにあった慰謝料を確定し判決を下します。しかし訴えられた人がどのくらいの財産を持っているか?までは調べる事はありません。そして「ない袖は振れない」と言う状態で慰謝料を満額受け取る事が出来ないという状況が生まれます。
また特に気をつけなければいけないのが、開き直りタイプに多い財産隠しです。
- 浮気がばれる
- 慰謝料の交渉を受ける
- 交渉が決裂
- 法的に訴えられる
このような段階で慰謝料請求は進んでいきます。開き直りタイプは自分が裁判で負けるとなると、出来るだけ慰謝料を払いたくない為に、自分名義の財産を隠す事を考えます。
- 銀行や証券などの名義を他の人に変える
- 保険を解約して現金化する
- 車の名義を他の人に変える
- 家の名義を他の人に変える
- ネット銀行や地方の銀行などにお金を移す隠し口座をつくる
- ペーパーカンパニーを立ち上げ、そこにお金を移す
- 現金として貸しスペースや貸し金庫などに移す
- 換金率が高い物を購入(美術品や宝石、高額なビンテージ商品など)、後で現金化する
実は色々な方法で財産を隠す事が出来るのです。そしてそれも簡単に。実際に財産を隠されると、それを後で見つけ出す事は容易ではありません。そのために実際に慰謝料を請求したい!と思って交渉し始めても相手との話し合いの中で、法的に訴えるかもと言う事を匂わせてはいけません。相手はすぐに財産隠しを考え付くでしょう。また交渉を行う前に相手、または共同での財産が幾らどのような形であるのか?調べておく事です。
- 家や車の名義
- 保険内容、保険証書・証券などの確認
- 各銀行の預金口座の名義確認、貯金通帳
- 株やFX等の証券口座の明細
- サラリーマンであれば給与明細、自営業であれば確定申告書
会社の財産隠しは犯罪として成立し、強制執行妨害罪(差し押さえ)を受ける事がありますが、夫婦間の財産隠しに関しては、「親族相盗例」として刑罰の免除の対象になってしまいます。夫婦間でなく個人の間でも刑事事件として取り上げられる事が少なく、強制執行妨害罪を行うのは難しくなります。財産かくしは不当行為には間違いありません。そのため民事上で損害賠償を請求する事が出来ます。しかし相手がどこにどのように隠したかを証明する必要があります。
つまり財産隠しをされてしまうと、慰謝料を勝ち取ったと思っていても、取る物も取れなくなってしまうのです。ですから自分で慰謝料の交渉をする場合、相手の性格を見て物事を進めていく必要があります。なかなか交渉に対応しない相手、のらりくらりと不倫を認めない相手は、影でその先の事を見越し財産を隠そうとする可能性があります。こちらにはっきりとした浮気、不貞の証拠が揃ったら、うだうだと悩まずにすぐに行動する事が必要です。そうする事が相手に財産隠しを行う時間を与えないことになります。
まとめ
浮気した配偶者、またはパートナーとの慰謝料請求、かなり勇気が要ります。個人による交渉は時間が掛かるだけでなく、相手からの暴言や行動によってさらに傷つけられるという事も出てきます。また弁護士などに依頼しないで交渉を進めるにはどうしても時間がかかり、それが相手に財産を隠す時間を与えてしまう事になります。いざ裁判となった場合、こちらが証拠と思っていても、探偵事務所などの報告書、証拠写真でなければ証拠として認められないケースも多々あります。
探偵事務所に証拠収集を頼むことはお金がかかるかも知れません。しかし裁判となった場合証拠として確実に認められ、また必要に応じて離婚問題や男女問題に強い弁護士の紹介もしてもらえます。最初は個人での浮気調査でもいいですが、慰謝料の交渉や裁判となると専門家の手を借りるのが懸命と言えるでしょう。